弁護士の探し方【1】

弁護士の選び方

貸金業者との交渉は容易ではない

借金問題の解決方法―任意整理・個人再生・自己破産・過払い金請求など―は、法的にはどれも本人が自分で手続きを行うことができます。
そのため、「弁護士に依頼するお金がないから、できる限り自分でやってみよう」と考える方も少なくありません。

しかし、現実には、貸金業者やクレジット会社と個人が正面から交渉するのはかなりハードルが高い作業です。
過払い金の返還を求めても取り合ってもらえなかったり、「この条件でなければ応じない」と強気な姿勢を示されたりすることもあります。
なかには、交渉を試みた結果として、かえって督促の頻度が増えたり、支払いを急かされる場面が増えたりして、精神的に追い詰められてしまうケースも見られます。

借金問題は先延ばしにするほど利息や遅延損害金が膨らみ、解決が難しくなります。
まさに「時は金なり」であり、早い段階で専門家を介入させることが、結果的には負担を軽くし、解決までの時間も短縮する近道になります。

「債務整理に強い弁護士」に依頼するメリット

弁護士の探し方で重要なのは、「誰でもよいから弁護士に頼む」のではなく、債務整理の実務経験が豊富な弁護士を選ぶことです。
債務整理に精通した弁護士であれば、

・どの手続き(任意整理・個人再生・自己破産・過払い金請求)が最も適切か
・どの貸金業者が、どの程度の条件なら応じやすいか
・将来利息のカットや返済期間の調整など、どこまで条件改善をめざせるか

といった「現場感覚」を踏まえて交渉を進めます。

過払い金請求については、時効(取引終了から原則10年)との関係もあり、着手が遅れるほど回収できる金額が減るおそれがあります。
弁護士が介入することで、法的根拠を示しながら粘り強く交渉できるため、個人で請求する場合と比べ、返還額が増えたり、早期に解決できたりするケースも少なくありません。

また、弁護士が受任通知を貸金業者に送付すると、多くの場合、その時点で督促や取り立ての電話・郵便は止まります。これは債務整理の大きなメリットであり、「毎日のように携帯にかかってくる電話」「自宅や職場への連絡」に怯える生活から一気に解放されることで、精神的な負担が大幅に軽減され、本業や家族との生活に集中しやすくなります。

費用への不安と、最近の弁護士事務所の傾向

弁護士の探し方で多くの方が気にされるのは、「費用がいくらかかるのか」という点でしょう。
確かに、以前は着手金や報酬が高く感じられる事務所もありましたが、近年は債務整理分野の競争が進み、利用しやすい料金体系を掲げる弁護士事務所が増えています。

例えば、
・初回相談は無料
・依頼時の着手金を低額に設定
・成功報酬は、減額できた金額や回収できた過払い金に応じて発生
・報酬の分割払いや、月々の支払い計画に合わせた支払方法に対応

といった形で、依頼者の負担を抑えた仕組みを導入している事務所が多数あります。
実際には、弁護士費用を支払っても、利息カットや返済総額の減少、過払い金の回収によって、トータルで見れば経済的なメリットが上回ることも珍しくありません。

相談は「必ず本人が」行う必要がある理由

借金が家族に知られるのを避けたい、または本人が仕事で忙しいといった事情から、「代わりに家族だけで相談したい」という問い合わせもよくあります。
しかし、債務整理の相談は、原則として本人が弁護士事務所に赴いて行う必要があります。

これは、弁護士が正式に「受任」するためには、本人から直接依頼を受けることが求められるからです。
また、適切な解決策を選ぶためには、

・借金を負うに至った経緯(生活費・ギャンブル・事業資金など)
・債権者の数と名称
・借入額・利息・返済期間といった具体的な条件
・現在の収入・支出・家族構成・資産状況
・返済をどの程度続けられそうか

といった細かな情報を、本人から直接ヒアリングしなければなりません。
第三者を通じた曖昧な情報では、誤ったアドバイスにつながる危険性があります。

初回は、家族が同席して相談内容を一緒に聞くことを認めている事務所も多いので、「ひとりで行くのが不安」という場合は、家族同伴が可能かどうか事前に確認してみるとよいでしょう。

弁護士に任せることで得られる「心の余裕」

債務整理の過程では、単に書類を出せば良いというものではなく、債権者とのやり取りや、手続きごとの細かな要件の確認など、神経を使う場面が続きます。
個人がこれをすべて抱え込むと、仕事や家庭生活に支障が出るほどのストレスや不安を感じることもあります。

債務整理に詳しい弁護士に依頼すれば、
・債権者との連絡・交渉窓口を弁護士が一手に引き受ける
・必要書類の収集や裁判所への申立てなど、手続き面のサポートを受けられる
・法律に基づいた見通しを示してもらえるため、「今後どうなるのか」という不安が軽くなる

といった効果が期待できます。

交渉の場では、貸金業者側が一方的に強い言い分を押し通そうとするケースもありますが、弁護士は利息制限法や判例など、法的な根拠を背景に交渉します。
そのため、不利な条件をそのまま受け入れざるを得ない状況を避けやすくなり、返済額や返済期間、将来利息の扱いなどについて、より有利な条件を引き出しやすくなります。

債務整理を検討している方にとって、「弁護士の探し方」は解決までのスピードや結果を左右する重要なポイントです。
費用面の不安だけで専門家への相談を先送りにせず、まずは初回無料相談を活用し、自分の状況を正確に伝えたうえで、どのような選択肢があるのか説明を受けるところから始めてみることをおすすめします。
 

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