ある日、会社の飲み会があり、その日は予想以上に盛り上がりました。
酔いが回って調子に乗ってしまった私は、皆を二次会に誘ったのです。
誘ったお店は、以前に何度か行ったことのある高級スナックでしたが、いつもリーズナブルな料金だったので、
安心して皆に振舞ったのです。
居心地の良い店だったので、そこでも場が盛り上がり楽しい時を過ごしました。
悦に浸っていた私でしたが、帰り際に会計の明細を見て目が点になったのです、、、
「50000円!!」…。体からアルコールが一滴残らず抜けていくのを感じましたが、皆に気づかれないよう必死で平静を装いました。
さて、大変だったのは次の日からです。
スナックの飲み代は、いつも月末までに振込む約束だったのですが、今回は額が多すぎて給料だけではとても無理なので、お金の算段が必要になってしまいました。
お金に困ったときは、嫁さんに借金の相談をするのが一番なのは分かってはいましたが、反応を想像しただけでも恐ろしいので割愛することにして、他に何か良い方法はないかアレコレ考えていました。
そんな時、テレビで「サラ金」のCMが目に留まり、(サラ金とは今でいう消費者金融のこと)
当時はあまり評判が良くなかったものの、保証人なしで直ぐに借りられる点が好都合だと感じました。
次の日、早速近くにあるサラ金に行ってみると、カウンターに現れた女性は銀行員のような雰囲気で、質問用紙を手渡されました。
希望借入額の記入欄があり、いくら借りようか悩みましたが、何度も来るのは面倒だったので「30万円」と記入。
審査の時間が思ったより長くてハラハラドキドキしましたが、初めての来店という事で「15万円」になり、直ぐに現金を受け取りました。
その後、飲み代「5万円」をスナックに振込み、ホッとした私でしたが、問題は残りの10万円の行方でした、、、