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■実際に計算してみよう
過払い金とは、払いすぎた金利のことです。
年利20%を超え、かつ5年以上返済している場合、すでに完済している可能性が高く、過払い分を取り戻せることもあります。
ここでは、過払い金がどれほど発生しているのかをシミュレーションしてみましょう。
【事例】 借金が200万円以上ある花子さんは、自己破産を考えて弁護士事務所を訪れました。
担当弁護士が5社それぞれの借入状況を調査したところ、1社(E社)は借入が2年程度で残高がありましたが、他の4社(A〜D社)からは10年近く借入していたため、過払い金が発生していました。
利息制限法に基づいて計算した結果、約219万円の債務総額から約57万円の過払い金が戻ってきました。
この計算は、インターネット上で無料でダウンロードできる計算ソフトを使用すれば、個人でも簡単にできます。
ただし、計算が複雑なため、手動で電卓を使うのは難しいかもしれません。
パソコンが苦手な方は、弁護士に依頼して計算してもらうのが良いでしょう。
また、過払い金の返還請求は、完済した業者に対しても行えます。
【過払い金が発生する具体的なケース】
①消費者金融から年利25.%で50万円を借り入れ、5年間で完済した場合
支払った利息:625,000円
法定利率(利息制限法)で算出した利息:450,000円
差額(過払い金):175,000円
➁クレジットカードのキャッシングやリボ払いで、利息制限法の上限(年15~20%)を超える金利(例:20%以上)で繰り返し借入・返済を行っている場合
③201年6月17日以前に、出資法の上限(年29.2%)と利息制限法の上限(年15~20%)の間の「グレーゾーン金利」で融資を受け、最終取引日から10年以内に返済している場合
これらのケースに心当たりがある場合、弁護士などの専門家への無料相談を検討することをお勧めします。